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【注文住宅】元・建築資材の商社マンが厳選!家事もラクになる浴室設備7選|共働き家庭にうれしい標準&選択ポイント

今回は、私が18年間、住宅関連の建築資材の商社マンとして営業してきた経験をもとに、「これは選んで正解!」「今の暮らしに本当に役立つ!」と感じる浴室設備7選をご紹介します。
私の実家は、タイル工事と建材販売を手がける老舗の家業を営んでおり、子どもの頃から現場の空気を感じながら育ってきました。現在は住宅会社の営業という立場ですが、カタログ情報だけに頼るのではなく、これまでの実体験やお客様から聞いてきた“本音”を大切にしています。
そんな背景から今回は、山中木材での経験に限らず、これまで数多くの家づくりに関わってきた中で「これはぜひ取り入れてほしい」と思える標準設備とオプション設備を、忖度なしでご紹介したいと思います。
目次
日々の暮らしをラクにするための投資
そもそも住宅設備は「オプション=贅沢品」ではなく、「日々の暮らしをラクにするための投資」だと私たちは考えています。この記事を通じて、自分たちにとって本当に必要なものが見えてくるはずです。
なかでも浴室は、毎日使う場所だからこそ、見た目や機能だけでなく、家事のしやすさやメンテナンス性までしっかり考えて選ぶことが大切です。
- お風呂掃除が面倒で…
- 冬のお風呂が寒いんです
- 毎日の洗濯を少しでもラクにしたい
――こうした声は、新築を検討されているお客様から本当によくいただくご相談です。
そこで今回は、“暮らしをラクにする視点”から、浴室設備の選び方を厳選してお届けします。
標準仕様で家事ラク!おすすめ浴室設備7選
① 人造大理石のバスタブ|汚れが落ちやすく、お手入れラク!
<当社施工事例>
人造大理石のバスタブは、表面がなめらかで汚れがつきにくく、軽くこするだけで皮脂汚れや水垢がスッと落ちるのが特徴です。
とくにアクリル系樹脂を主成分としたタイプは、黄ばみにくく、長期間美しさを保ちやすいため、標準仕様として採用されることも増えています。
例えば、トクラス(旧ヤマハ)などのメーカーでは、ピアノ製造で培った塗装技術を応用した人造大理石を開発しており、衝撃や熱にも強く、傷がつきにくいという特徴があります。
[元・建築資材の商社マン]井上からのアドバイス①
人造大理石といっても種類はさまざま。
選ぶ際は「アクリル系かどうか」や「変色や傷への耐性」といった、見た目以外の性能にも注目するのがおすすめです。
尚、山中木材ではトクラスの人造大理石のバスタブを採用しています。
② ダブル溝構造の床|シャワーで流すだけでスッキリ!
<当社施工事例>
浴室の床には、水と一緒に汚れを巻き込んで流してくれる“ダブル溝構造”を採用しているタイプが増えています。
スポンジでゴシゴシこすらなくても、シャワーで流すだけで大半の汚れはスッキリ。残った汚れも溝にスポンジが届きやすい形状なので、お手入れがとてもラクです。
③ 断熱浴槽+断熱フタ|追い焚き回数を減らせる!
<当社施工事例>
「お湯がすぐ冷めてしまう」と悩む家庭におすすめなのが、断熱仕様の浴槽とフタ。
2時間たっても温度がほとんど下がらない設計なので、家族の入浴時間がバラバラでも追い焚きの必要が減り、光熱費の節約にもつながります。フタまで断熱仕様にしておくと、保温効果がさらにアップしますよ。
④ 浴室乾燥暖房機(24時間換気対応)|窓なしでも快適!
<当社施工事例>
最近では「浴室に窓を付けない」スタイルが増えています。高気密住宅では計画換気が基本となり、窓がなくても換気はしっかり行われます。
浴室乾燥暖房機があれば、湿気やにおいも効率よく排出され、カビ対策にも◎。乾燥機能付きなので、雨の日や花粉の季節でも室内干しができて便利です。
[元・建築資材の商社マン]井上からのアドバイス②
窓をなくすことで断熱性が上がり、防犯性も高まり、施工コストも抑えられるというメリットがあります。
見た目よりも“性能と暮らしやすさ”で考えるのがポイントです。
⑤ ミラー・カウンターは“あえて付けない”選択も正解!
<当社施工事例>
浴室の鏡やカウンターは、水垢やぬめりが発生しやすく、掃除の手間がかかるパーツ。最近では「最初から付けない」という選択をする人も増えています。
必要になったら後付けも可能なので、「使用頻度が低そう」「掃除が面倒」という方は、思い切って付けない選択をしても後悔は少ないはずです。スッキリした見た目で、掃除もラクになります。
⑥ 抗菌仕様の排水口|ゴミを集めて掃除しやすい
最近の排水口は、シャワーの水流を利用して髪の毛やゴミを中央に集める設計になっており、手を汚さずにまとめて処理しやすくなっています。
さらに、抗菌アタッチメント付きのタイプを選べば、ぬめりや臭いの発生も抑えられて、週1回の軽い掃除でも清潔に保てます。
⑦ ダウンライト照明|空間が広く見え、掃除もしやすい!
<当社施工事例>
天井にすっきり納まるダウンライト照明は、見た目がスタイリッシュなだけでなく、影ができにくく、浴室全体が明るく広く感じられるのもポイントです。
[元・建築資材の商社マン]井上からのアドバイス③
ダウンライトは“おしゃれ”だけでなく空間を広く見せる・掃除しやすい・光が均等に届くなどの実用性も高い照明です。
LEDの色味にもこだわると、癒し効果もアップしますよ。
浴室サイズの考え方|1坪で十分。広ければ良いとは限らない
<当社施工事例>
「お風呂の広さは1.25坪がいいのかな?」と悩まれる方も多いですが、基本的には1坪で十分です。
たしかに「体が大きい」「将来的な介護を考えて」という確固たる理由がある場合は1.25坪を選ぶのも良いです。
ただし「なんとなく広いほうが快適そう」「子どもと一緒に入りたいから」という理由だけで1.25坪にしてしまうと、実際には広すぎて落ち着かないと感じる方も少なくありません。
また、1.25坪にすることで浴室の価格が10〜20万円ほど上がるうえ、家自体も0.25坪広くなるため、建築コストも15〜20万円ほど上がります。
コストを抑えつつ、十分な快適さを得たい場合は、1坪タイプの浴室が最もバランスの取れた選択と言えますよ。
よくある質問(FAQ)
Q1. お風呂に窓がないと暗くなりませんか?
→ LEDダウンライトで十分明るく、間接照明で雰囲気も演出できます。
Q2. 乾燥機だけで洗濯物は乾きますか?
→ 小物やタオルは問題なく乾きます。湿気が多い季節の室内干しにも便利です。
Q3. 鏡やカウンターはやっぱり必要?
→ 使用頻度が少ないなら無くてもOK。必要になったら後付けもできます。
Q4. 排水口の掃除は面倒じゃない?
→ 最近の排水構造は“集めて捨てる”が基本。週1回程度の清掃でも清潔を保てます。
Q5. 子どもが2人以上いる場合、お風呂は広くした方がいい?
→ 洗い場のゆとりがあると一緒に入っても快適。ただし1坪でも十分という声が多く、迷ったら1坪+工夫が現実的です。
まとめ|お風呂設備の選び方で、毎日のストレスが激減!
<当社施工事例>
浴室は“癒しの場”であると同時に、隣接する脱衣室も含め“掃除や洗濯の場”でもあります。
だからこそ、見た目や価格だけでなく、「掃除のしやすさ」「洗濯の効率」「保温性」といった実用性に注目することが、満足度の高い家づくりにつながりますよ。