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LDKの広さ比較15〜20畳の事例も紹介!コンパクトでも広く、開放感のあるリビングの作り方

はじめに|広さ=開放感じゃない!

<当社施工事例:LDK15.5畳>

こんにちは、[元・建築資材の商社マン]の井上です。今回は、私が18年間にわたり、住宅関連の建築資材の商社マンとして営業してきた経験をもとに、「これは採用して正解!」「今の暮らしに本当に役立つ!」と感じる“LDK空間の広さ演出テクニック”をお届けします。

  • LDKは20畳は欲しい
  • できればもっと広くしたい
  • でも収納量も妥協したくない

そんな声をよく耳にしますが、実は畳数と体感の広さは必ずしも一致しません。 広い土地が見つからなくても、コストを多くかけなくても、間取りや仕様など、様々な工夫で、畳数に関係なく“広く明るく開放的なLDK”はつくることができます。

また、私の実家はタイル工事と建材販売を手がける老舗の家業を営んでおり、子どもの頃から現場の空気を感じて育ってきました。今は住宅会社の営業という立場ですが、単なるカタログ知識ではなく、実体験やお客様から聞いてきた“本音”を大切にしています。

 

LDKの畳数別イメージ|15畳・17畳・20畳の違い

<当社施工事例:LDK16.6畳>

LDKの広さを数字だけで語るのは難しいですが、おおよその感覚として以下のような特徴があります。

15〜16畳 一見コンパクトに感じるが、間取りの工夫で体感は大きく変わる
17〜19畳 4人家族でも圧迫感なく過ごせる絶妙サイズ
20畳〜 家具配置の自由度が高く、来客時にも安心

 

コンパクトでも開放的に見せる設計テクニック5選

① 折り上げ天井で縦の開放感を演出|勾配天井も選択肢に

<当社施工事例:折り上げ天井を採用>

天井の一部を高くすることで、空間に“奥行き”が生まれ、視覚的に広がりを感じられます。特にリビング上部だけを折り上げると、照明演出も加えやすく効果的です。

[元・建築資材の商社マン]井上からのアドバイス①

予算に余裕があるなら、屋根形状を活かした”勾配天井”もおすすめ。
天井高が取れる平屋との相性も良く、非日常感を演出できますよ。

② ドアと窓の高さアップで視線を遠くへ抜く工夫を

<当社施工事例:窓の高さ2,200mmを採用>

室内ドアや窓の高さを2,000mmから2,200mmにアップすることで、空間に縦方向の広がりが生まれます。特に玄関からLDKへつながるドアや、リビングの掃き出し窓を少し高くするだけでも、視界が抜けて開放感がぐっと増します。

[元・建築資材の商社マン]井上からのアドバイス②

天井高2,400mmに対して、ドアや窓を2,200mmまで上げるだけで、視界が広がり“広く見える家”になります。天井までのドアや窓(2,400mm)だと費用がかさみますが、200mmの差ならコストも抑えやすいので、ぜひ検討してみてください。
人間の“目の錯覚”を上手く使うことも、空間づくりのポイントですよ。

③ 和室や書斎など隣接空間を「二面開放」でつなげる

<当社施工事例:併設の和室を二面開放にし広がりを演出>

リビングに隣接する和室や書斎を引き戸で二面開放にすることで、必要に応じて空間を広げることが可能です。普段はLDKと一体化させ、来客時には閉じるなど柔軟に使えます。

<当社施工事例:ロールスクリーンを採用した二面開放の和室>

また、扉をつけるとコストが上がってしまうため、来客時にしか使わないような空間であれば、あえて建具を設けずロールスクリーンで仕切るというのも有効な選択肢です。滅多に使わないために高額な建具をつけるのはもったいないという考え方も、これからの家づくりでは重要です。

④ 色・素材の統一感で圧迫感を軽減

壁や天井、床の色を揃えることで、空間がつながって見えます。白やナチュラル系の明るい色をベースにすると広く見えやすくなります。

 ⑤ 回遊動線で“抜け感”を演出

キッチンを中心に回れる動線をつくると、空間に流れができ、広く感じます。家事効率も上がるので共働き家庭には特におすすめ。

より広く感じるための空間配分の考え方

<当社施工事例:コンパクトな玄関ホールでも間取りの工夫で収納はしっかり確保>

[1]玄関ホールを削ってLDKへ

玄関ホールも極力コンパクトにし、その分をLDKに充てるだけで印象はガラリと変わります。

[2]廊下や個室を“最小限”にしてリビングを最大化

2階廊下や、寝室や子ども部屋は寝るだけ、と割り切れば、その分リビングに面積を回せますよ。

[3]無駄を削って“リビング+収納”を贅沢に使う

リビングを快適に保つには、収納スペースの確保が不可欠です。生活感を出さないためにも、収納の位置と容量にこだわってくださいね。

[元・建築資材の商社マン]井上からのアドバイス③

LDKまわりに“ちょい置き収納”を複数つくっておくと、散らかり防止に効果的。とくに共働き家庭では重要なポイントです

実例で見る!15〜20畳LDKの成功パターン

【15.5畳】天井高2,600mm、キッチン下がり天井で開放感を演出(延床面積30坪)

<当社施工事例>

広さを補うために天井高を工夫し、窓の上端の部分も2,200mmになっています。さらに写真左奥のフリースペースを併設することで、数字以上の開放感を実現。

<上記事例紹介ページ>
【奈良県香芝市】小さな土地に小さなお家。だけど開放感が溢れるお家[写真20枚/外観有り]

 【17.5畳】勾配天井、和室二面開放で広々空間(延床面積30坪)

<当社施工事例:勾配天井を採用>

写真には入っていませんが、リビング横の窓も高さ2,200mmでさらに明るく、広く感じられます。

<上記事例紹介ページ>
【大阪府交野市】北側道路でこんなに明るい!!これぞ30坪お手本のお家[写真20枚/外観有り]

【20.3畳】折り上げ天井とリビング階段でさらに開放感に(延床面積32坪)

<当社施工事例>

外壁側に窓のついたリビング階段を設置することでさらに開放感アップ。リビングに入った先に見える窓の配置も開放感の演出に寄与しますよ。

<上記事例紹介ページ>
【大阪府高槻市】まるでモデルハウス!コスト削減工夫がいっぱいのお家[写真20枚/外観有り]

LDK開放感の落とし穴と対策

<当社施工事例:キッチンの全面収納も片付けしやすい家づくりのポイント>

LDKまわりの小物収納は忘れずに!

リビングテーブルやソファ横など、日常で使う小物をしまうスペースが不足すると、片付けが面倒になり散らかりやすくなります。

キッチンとリビングの距離感に注意!

キッチンとリビングが隣接してしまうと、調理音でテレビの音が聞こえづらくなることも。ダイニングスペースを間に挟むことで、生活音の干渉を軽減できます。

正方形LDKの場合の配置のコツ

正方形のLDKでは「キッチンの隣にダイニング、その向かいにリビング」とすることで動線がスムーズになり、空間を区切りすぎず開放的な印象に。

[元・建築資材の商社マン]井上からのアドバイス④

どんなに広くても、使いにくければ意味がありません。
音・視線・収納、それぞれに配慮して“過ごしやすいLDK”を目指してくださいね。

よくある質問(FAQ)

 

Q. 15畳って狭くないですか?
→ 併設する和室などの間取りや視線の抜け次第で、体感は大きく変わります。家具の配置や天井高も重要なポイントです。

Q. ハイドアや天井高は費用がかかりますか?
→ 標準仕様によって異なりますが、ハイドアは建具代+数万円、勾配天井は施工内容により数十万円アップすることもあります。

Q. 和室とつなげるのはアリ?ナシ?
→ アリです。引き戸で仕切れるようにしておけば、来客対応・昼寝・遊びスペースと多用途に活用できますよ。

Q. 広く見せるアイテムや素材は?
→ ローソファ、軽やかな脚付き家具、大きめラグ、明るい壁紙やフローリングが効果的です。

Q. 採光が取りにくい土地でも明るくできますか?
→ 間取り次第で明るくできます。「北側にしか大きな採光が取れない」そんな場合でも、リビング階段を北側に設けることで開放的かつ明るいリビング、ダイニングになりますよ。

まとめ|畳数に頼らない“体感の広さ”をデザインしよう

数字にとらわれすぎず、実際の暮らしにとって快適なLDKとは何かを考えることが大切です。間取りや視線の抜け、天井高、隣接空間とのつながりなど、さまざまな工夫で“体感の広さ”は大きく変えられます。
設計の工夫次第で、15畳でも“広くて気持ちいいリビング”はつくれます。土地や予算に限りがある中でも、ぜひ今回ご紹介したポイントを参考に、理想のLDKを実現してくださいね

この記事を書いた人

営業部 チーフ 井上 哲也

営業部 チーフ 井上 哲也

元・建築資材の商社マン。建築資材のプロとして私が家を建てるんだったら選ぶ、選ばないを中心に本ブログを書いています。「熱意は伝染する」私の大切にしている言葉です。お客様の熱意、私の熱意、そして現場の熱意、伝染し合って、素晴らしい家づくりに携われたらと考えています。

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