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平屋と何が違う?1階完結型間取りと平屋のメリット・デメリット

目次
はじめに:平屋人気と1階完結型間取りの注目度
近年「平屋に住みたい」という声が増えています。同時に、2階建てでも「1階で生活が完結する間取り」を希望する方も急増中です。どちらも“ワンフロアで暮らせる安心感”が魅力ですが、実際には土地条件やコスト面で大きな違いがあります。
この記事では「平屋」と「1階完結型間取り」の違いや、それぞれのメリット・デメリットをわかりやすく解説。さらに、土地探しに強い立場から、どんな土地ならどちらを選ぶべきかも具体的にお伝えします。
※土地探しの基本については、こちらの記事でも詳しく解説しています。
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執筆者紹介
こんにちは。この記事を担当する藤井です。
私は大手ハウスメーカーで10年間営業を担当し、数多くのご家族の家づくりをお手伝いしてきました。その経験の中で、「施主側に知識がないと損をしてしまう」という現実を何度も目の当たりにしました。
実家は一級建築士が所属する不動産会社を営んでおり、土地探しから注文住宅までをトータルに支える専門家集団です。そこで培った知識をもとに、土地条件と家づくりの“バランスのいい選択”を提案することを強みにしています。
平屋と1階完結型間取りの基本的な違い
どちらも「1階に生活の拠点がある」という点は同じです。ただし構造や必要な敷地条件に大きな違いがあり、「土地の広さ」や「形」によって、選べる間取りは変わります。
平屋について
<当社施工事例>
すべての部屋が1階に収まる家。広い土地が必要で、建築コスト(屋根・基礎のコンクリート)が2階建てに比べると上がる。
1階完結型間取りについて
<当社施工事例>
2階建ての家の中で、1階にLDK+和室+大容量のファミリークローゼット+水回りを配置し、1階だけで生活ができるようにした間取り。狭い土地でも実現できる。
[元・大手HMの営業マン]藤井からのアドバイス①
家づくりを検討する前に「自分たちの希望の間取りに合う土地かどうか」を必ず確認してください。土地探しを後回しにすると、理想の平屋が建てられない…というケースが本当に多いです。
平屋のメリットとデメリット
<当社施工事例>
平屋のメリット
- 階段がなく、バリアフリーで老後も安心
- 家族の気配を感じやすい
- 構造的に安定し、耐震性が高い
平屋のデメリット
- 広い土地が必要(40坪以上が目安)
- 屋根・基礎の面積が広くなるためコストが上がりやすい
- プライバシー確保が難しい(通行人の視線など)
[元・大手HMの営業マン]藤井からのアドバイス②
平屋を検討するなら「南側に余裕がある土地」を選びましょう。日当たりや視線の対策を外構だけで解決しようとすると、想定外の追加費用がかかります。
1階完結型間取りのメリットとデメリット
<当社施工事例>
1階完結型間取りのメリット
- 限られた土地でも実現できる
- 建築コストを抑えやすい
- 将来2階を子ども部屋や収納に活用できる柔軟性
1階完結型間取りのデメリット
- 2階との行き来がゼロではない(子育て期は特に)
- 上下階の生活音に配慮が必要
- 1階の間取り配分に失敗すると、結局使いづらい家になる
[元・大手HMの営業マン]藤井からのアドバイス③
1階完結型を考える場合は「土地の形状」にも注目です。細長い土地ではLDKが暗くなりやすく、結果的に“1階完結なのに快適じゃない”家になることも。設計力でカバーできるか、事前に相談するのがおすすめです。
ライフスタイル別の向き不向き
<当社施工事例>
<子育て世代>
収納や部屋数を確保するなら1階完結型。庭とのつながりを楽しむなら平屋
<共働き世帯>
家事動線が短い1階完結型が効率的。特に「洗濯動線」を1階にまとめやすい
<老後の暮らし>
階段移動が不要な平屋が理想。ただし都市部や狭小地では1階完結型でも十分
こんな土地なら平屋/こんな土地なら1階完結型
※土地探しの基本については、こちらの記事でも詳しく解説しています。
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<30坪の狭小地>
平屋は難しい。1階完結型で動線を工夫するのが現実的
<50坪以上の整形地>
平屋も十分検討できる。日当たりや庭との一体感を楽しめる
<高低差のある土地>
平屋は外構コストが跳ね上がる可能性大。1階完結型のほうが予算をコントロールしやすい
[元・大手HMの営業マン]藤井からのアドバイス④
土地を見るときは「価格」だけで判断せず、「造成費」「水道引込費用」「高低差処理」なども必ず確認しましょう。安い土地を買って、外構で数百万円かかる…というケースは珍しくありません。
チェックリスト:平屋に向く土地条件5つ
【1】土地の広さが40坪以上ある
延床30坪以上の平屋を計画するなら必須条件。
※ただし建築地の建ぺい率には注意。
【2】南側にゆとりがあり、日当たりが確保できる
LDKの採光をしっかり確保できるかがポイント。
【3】整形地で形がシンプル
細長い土地や三角地では設計が難しく、無駄な廊下が増えやすい。
【4】高低差が少なくフラット
擁壁や造成費がかからないほうが、平屋には有利。
【5】周囲の建物に圧迫感がない
隣家が迫っていると採光やプライバシーを確保しにくい。
[元・大手HMの営業マン]藤井からのアドバイス⑤
土地探しの段階で「平屋向きかどうか」を不動産会社に聞いても、正確な答えは返ってこないことが多いです。必ず設計士や建築士に現地を見てもらうようにしてください。
よくある質問(FAQ)
Q1. 平屋は固定資産税が高いって本当?
→ A. 床面積が広くなりやすいため固定資産税は上がる傾向があります。ただし構造がシンプルなため維持費は抑えやすいです。
Q2. 1階完結型にすると2階は無駄になりませんか?
→ A. 将来的に子ども部屋や収納、趣味スペースとして活用できます。むしろライフステージに合わせて柔軟に使える余白と考えましょう。
Q3. 共働きで家事が忙しい場合はどちらがおすすめ?
→ A. 動線を短くまとめやすい1階完結型がおすすめです。特に水回りを1か所に集中させると効率的です。
Q4. 土地探しの段階で気をつけることは?
→ A. まず「建てたい家にその土地が合うか」を確認してください。例えば平屋を希望しているのに、30坪の土地を契約してしまったら不可能です。
Q5. 高低差のある土地はどちらが向いていますか?
→ A. 基本的に1階完結型のほうが現実的です。平屋の場合、擁壁や造成で予算が大幅に膨らむことが多いです。
まとめ:土地条件から逆算して選ぼう
平屋も1階完結型も、それぞれに大きな魅力があります。しかし、どちらを選ぶかは「土地条件」で8割方決まります。
- 土地が広く、南側に余裕がある:平屋向き
- 都市部・狭小地・高低差あり: 1階完結型間取りが現実的
知識があれば「理想の間取りが実現できない土地」を避けられます。土地探しの段階から正しい視点を持ち、暮らしに合った選択をしてください。
※土地探しの基本については、こちらの記事でも詳しく解説しています。
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